スキルス性胃がんの現実



癌は治る病気に変わってきてはいるものの、スキルス性胃がんを含めたいくつかのものについては、いまだに生存率が低く、発見されたら助かる見込みはほとんどないという状況が依然として存在します。

スキルス性胃がんの生存率とは、病気が見つかり治療をスタートしてから、助かった人の割合を示しています。たとえば、5年生存率が20%なら、5年後には2割の人が生き残っていて(完治している割合ではない)、8割が亡くなったことになります。

医療が進んでいるにも関わらず、なぜスキルス性胃がんは克服が難しいかというと、症状の早期発見の難しさが要因の一つとして挙げられます。

たとえば、あなたは毎年健康診断を受けているかもしれません。そのなかで、バリウムを飲んでいませんか?それによって画像診断の精度が上がるので、胃がんをはじめとした異常が見つかることがあります。年齢や既往歴等によっては内視鏡(胃カメラ)を毎年飲む方もいます。この場合、より詳しい情報を検査によって得ることができます。

しかし、スキルス性の場合の特徴として、あまり胃の表面に変化をもたらさずに進行するため、画像診断や内視鏡が通用しづらい性質を持っています。通常の胃がんのように、表面が火山の噴火口のようになったり、潰瘍になったりすることが少ないのです。

静かに進行していくため、見つかったときには症状が悪化し、末期に近い状況になっている例も少なくありません。これが生存率の低さの一因になっているのです。

転移の怖さ

スキルス性胃がんの治療を困難にする理由に、転移があります。転移とは本来の病巣から癌細胞が飛び火し、広がってしまうことです。特に腹膜播種と呼ばれる種類の場合、お腹の中にばらまかれてしまい、収集がつかなくなります。

克服を目指して手術を行いたくても、スキルス性胃がんが腹膜播種をはじめとした転移を引き起こしてしまうと、それが不可能になります。たとえ最初は根治手術が可能と判断されても、実際にお腹を開けてみると転移がひどく、助からないと判断されることもあります。

転移があれば末期であることがすぐに確定するわけではないものの、困難な状況に置かれているのは事実です。このことを理解しておく必要があります。

もっとも、転移があっても最初の病巣の近くのリンパ節に限定されている場合など、根治手術の適用対象となる場合もあり、スキルス性胃がんが克服できない状況にあるとは限りません。むしろ、まったく転移がない段階で見つかるケースは少数派です。

名医頼みの限界

近年、テレビや雑誌でそれぞれの分野の名医が挙げられているのを目にする機会が増えました。医師によって技量が違うのは事実ですし、治療が難しい病気であるほど名医を求めたくなる気持ちもわかります。

その反面、スキルス性胃がんは名医を見つければ治るというほど甘い病気ではないのも事実です。たとえば、治療効果の高い手術。執刀医の腕によって適用対象の広さが変わる他、術後の経過にも影響は出ます。しかし、もはや完全に末期になっており、助けようのない患者さんの場合には限界があるのです。

しょせんは名医も現代医療の限界を超えられるわけではありません。その意味では、心から信頼できて相談も持ちかけられる「良医」の方が、時として患者さんにとって救いになる場合もあります。

もちろんスキルス性胃がんという病気に対する知識・経験が豊富であることは求められます。しかし、それだけがすべてではないのです。名医の称号におごり、それぞれの患者さんと真剣に向きあうことを忘れてしまった医師では、あなたの問題を解決できないのではないでしょうか?

食事はどうするか?

体と食事が密に関係しているのは周知の事実ですし、消化器系の病気でもある以上、スキルス性胃がんに立ち向かっていくために食事をどうすればよいかという問題があります。この点は病院でも十分に指導してくれないため、不安を感じながらも放置している方が多いのが現実です。

しかし、食事という体にとって重要な問題を置き去りにしたまま闘病し、思うような結果を得られなかったら後悔の原因にならないでしょうか?

私なら食事については十分な知識を得て、実践します。もちろん、一から自分で知識を収集したり、試行錯誤している時間はありません。そんなことをしている間にスキルス性胃がんの症状は進行し、取り返しがつかなくなってしまいます。

だからこそ、すでに多くの方が実践し、効果の出ている食事療法が必要です。ここで求められるのは、広く健康を維持するための方法ではなく、癌と戦うという目的に特化したものです。スキルス性胃がんを克服できなければ命がない以上、一般的な健康食など無意味でしょう。

では、具体的にどんな方法があるのか?それについてはこちらをご覧ください。最初から一つの方法に絞るよりは、複数の食事法の比較を見た上で、それぞれの長所・短所を理解することは重要です。

スキルス性胃がんに立ち向かうためにも、病院の治療と食事療法、これを車の両輪のように活用しながら後悔のない闘病生活を送ってほしいと思います。